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※ 参考資料はこちらから。

東北学院大学・木村教授(地域発のクリーン発電) H26年6月

 

311復興を契機とし、発電装置の大規模プロジェクトが進んでいる。多くは、太陽光発電であるが、風力・地熱なども活発な動きが見られる。今回は、波力発電装置をクローズアップする。東京大学、三井造船などのプロジェクトが先行するも、問題は、規模の大きさ。私たちがご紹介する、波力発電装置は、規模も小さく、効率も高いという観点から、町や、漁業組合、個人レベルでも検討できる点を強調いたします。

 

(構造が小型・シンプルである)

 

直径2.5mのブイを4個並べ、発電機と簡単な昇圧装置を組み込んだ装置。

海底設置のアンカーも消波ブロック(テトラポット)を利用。

200Vの出力・送電を想定。通常の水中ケーブルで送電。

(高価な高圧対応の海底ケールブルの必要なし。)

 

(装置システム一基の発電量)

 

上記の装置一基(20.8kW出力)で500kWh/日の発電量が得られる。

一般家庭の電力消費量を多めにみて一日15kWhとすると、30世帯を賄うことができる。

 

(装置費用の概算と太陽光発電との対比)

 

装置一基(ケーブルも含め)概算1,000万円。

太陽光発電が1kWあたり50万円とすると20.8kW出力を得るために1,040万円を要する。

これだけの比較では、太陽光発電とほぼ同じ。

しかし、太陽光発電の稼働時間は5時間程度。一方、波力発電は24時間。この稼働時間数を考慮にいれると、波力発電は、太陽光発電の実質約5分の1の費用となる。

 

(環境フレンドリーほか)

 

太陽光発電のような用地取得費が要らない。

小型なので環境への負荷がない。

アンカーは漁礁ブロックにもなる。

他の波力発電装置は、大型装置、高コスト、環境負荷、さらに暴風雨に弱いなどの欠点があるが、木村式はこれらを克服。

 

(開発のステップ)

研究室で概念実証すみ。現在は、小型の実証モデルを製作しデータ取得を予定。得られたデータをもとにスケールアップした実モデルを製作予定。商業化へ。

© 2014 by Team Sunrise

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